メスト・エジルの経歴・プレースタイルを紹介!アーセナルのファンタジスタ
エメリ新監督の元、好調な前半戦をみせているアーセナル。このアーセナルの攻撃の要として活躍しているのが元ドイツ代表メスト・エジルです。
ドイツ代表と言えばロシアW杯でのまさかのグループリーグ敗退が記憶に新しいですが、前ブラジルW杯ではドイツ優勝の原動力として活躍したのがエジルです。
今回はアーセナルで活躍する元ドイツ代表エジルの経歴やプレースタイルを紹介します。
目次
エジルのプロフィール
本名 メスト・エジル
国籍 ドイツ トルコ
生年月日 1988年10月15日
身長 180cm
体重 70kg
利き足 左
ポジション MF
所属クラブ・経歴
2000~2005 ロートヴァイス・エッセン(ユース)
↓
2005~2006 シャルケ(ユース)
↓
2006~2008 シャルケ
↓
2008~2010 ブレーメン
↓
2010~2013 レアル・マドリード
↓
2013~ アーセナル
しかし契約面でクラブと対立し、2008年冬の移籍市場で同国のブレーメンへ移籍しました。
ブレーメンでは1シーズン目から28試合に出場し15アシストの活躍。チームをリーグ上位に導きます。
2年目もリーグトップとなる17本のアシストを記録するなど、完全にクラブの攻撃陣に不可欠な選手へと成長しました。
2010年ブラジルW杯でドイツ代表優勝の立役者になったこともあり、2010年にはスペイン強豪レアル・マドリードへ1500万ユーロで加入します。
レアルでは特にCロナウドとの相性が良く、アシストを量産。2011~2012シーズンには4シーズンぶりのリーグ優勝に大きく貢献しました。
しかし当時監督だったモウリーニョとの対立や、次のアンチェロッティ監督から評価されなかったこともあり、2013年夏にイングランドの強豪アーセナルに移籍しました。
移籍金は当時のクラブ史上最高額となる5000万ユーロ。
2015~2016シーズンにはリーグ歴代2位となる19アシスト(1位はアンリの20アシスト)を記録するなど、チャンスメイカーとしての才能は健在。
欧州屈指のファンタジスタとしてアーセナルをCL圏内に導く活躍が期待されます。
早くも代表引退!?理由は人種差別か
グループリーグ敗退というまさかの結果で幕を閉じたドイツ代表。大会後、エジルまだ30歳ですが、大会後にドイツ代表を引退する意思を発表しました。
理由は人種差別。トルコにルーツを持つエジルは、負けた試合でスケープゴートにされたり、必要以上に非難されることがよくありました。
W杯前にトルコのエルドアン大統領との面会が報道されたこともあり、W杯後には戦犯扱いされることもありました。
「勝てばドイツ人、負ければ移民」と移民が不当に非難される現状があること訴え、30歳で代表を去ることになりました。
2010年W杯ではドイツ優勝の立役者となり、その後もドイツ代表に貢献してきたスター選手がこのような形で代表を去るのは本当に残念です。
熱心なイスラム教徒
代表での国家斉唱の際には目を閉じ心の中でコーランを唱えているそうです。
イスラム教の習慣であるラマダーン(断食)にも、サッカーに支障が出ない程度に取り組んでいるようですね。
エジルのプレースタイル
エジルの主戦場はトップ下。
プレーの特徴は「視野の広さ」と「パスセンス」。
サッカー選手の中でもトップクラスの視野の広さを誇り、常に俯瞰でフィールドを見れる選手。故にスペースを見つける能力に優れており、相手の意表を突くパスで決定機を演出することができます。
長短のパスセンスにも優れ、相手ゴール前でゴールに直結するスルーパスを送ったり、自陣低めの位置で組み立てに参加することもおおいです。
ボールコントロールがうまいので、キープしてタメをつくることも可能。多くはありませんが細かいタッチでの切り返しやターンなど個人技で突破するシーンも見られ、足元の技術を感じさせられます。
「エジルはあまり走らない」と批判されることが多いですが、実はドイツではチーム内でトップの走行距離を記録したこともあり、運動量は低くありません。
守備面では確かにあまり走らないし、泥臭い守備は苦手ですが、攻撃時の運動量はそこそこあります。
自ら動きまわることでスペースをつくったり、スペースに飛び込んで自らシュートを打つシーンもよくあります。
守備以外の弱点としては、チームの調子に左右されやすいところでしょうか。
チームの調子がいい時は、美しいラストパスを連発するなど、文句なしのファンタジスタとなりますが、チームの調子が悪い時は殆どの時間消えてしまっているということもよくあります。
とはいえドイツをW杯優勝に、レアルをリーガ優勝に導いたことがある天才司令塔であることに疑いの余地はありません。
アーセナルでの今後が楽しみな選手です!