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【読んでみた】メンタリストDaigoの「好きをお金に変える心理学」の内容・まとめ

 

 

社会人ならだれしも「仕事、だりぃな~」とか「出社したら会社に隕石落ちてねぇかな~」と思ったことがあるのではないでしょうか。僕は毎日思っていました。でも隕石は一向に落ちませんでした。

 

同時に、「好きなこと、得意なことを仕事にできればいいのに」と思う人も沢山いるのではないでしょうか。僕たちは大人になるにつれ、「どうせ好きなことばかりじゃ生きていけない」、「好きなことを諦めて会社員になるのが理想の生き方」と思い込むようになってしまいます。

 

僕もそんな雰囲気に流され、大学卒業後は企業に就職しました。しかし毎日やりたくないことを続けストレスと格闘し続ける会社員生活の中で、「どうにかして好きなことをして食べていきたい!」という気持ちが湧いてきました。

 

そんな時期にふと書店で目を引いたのが、メンタリストDaigoさんの「好きをお金に変える心理学」という本でした。

 

今回はこの本を紹介させて頂こうと思います。

 

著者紹介

著者はメンタリストで有名なDaigoさん。

心理学を駆使して人の心を読み、操ることに長けている方で、かつてはパフォーマーとしてテレビに出る事が多かったものの、現在は心理学の知識や趣味の読書で得た知識を元に企業コンサルをしたり、ニコニコ動画の配信で収益を得ているようです。

 

 

この本を読むと

好きなことでお金を稼ぐまでのプロセス、方法がわかる

自分にとって本当に好きなことを見つける方法がわかる

 

「好きをお金に変える心理学」の内容・まとめ

「好きをお金に変える心理学」を読んで、重要だと思った部分をまとめてみました。

 

自分にとって適切なお金の使い方を知る

アメリカの経済学者であるイースタリンは、「貧しい時に収入が増えると幸福感が増す一方、年収が一定レベルに達すると、収入が増えても変わらない」という学説(イースタリンの逆説)を唱えました。

 

日本では年収800万円を超える高所得層でも、自分が幸福を感じるお金の使い方がわからず、必要以上に浪費してしまい破産する人が少なくないそうです。

 

逆に、自分がそのようなお金の使い方をすれば幸福感を感じるのかを理解することで、自分にとって最適な「お金(収入)」と「幸せ」のバランスが見えるようになってくると述べています。

 

幸せを遠ざける3つの「誤った常識」

著者は、幸せを遠ざける、お金に関する誤った常識として

 

1.  お金を使うのは悪いこと

2.  貯金が成功への近道

3.  お金は使うと無くなってしまう

 

の3つを挙げています。

「お金はなるべく使わず、将来の為に貯金するのが賢い」と親や学校から教わった方は多いのではないでしょうか?

事実日本人は世界一の貯蓄好きと言われています。

 

確かに一時的な喜びを得るための消費活動(浪費)は控えるべきです。しかし、将来、さらなる収入として戻ってくる可能性がある投資にお金を使うことは賢い選択だとしています。

 

現金のように目に見える資産は、自尊心を保つという意味で一定のメリットがあります。しかし、こうした有形資産を守ることに意固地になると、お金が減らないように変化を嫌うようになります。

すると、自己投資にお金を使うことがなくなり、自分が成長できる機会、更にお金を稼ぐチャンスをみすみす逃してしまうことにつながります。

 

自己投資や経験にお金を使って得た知識やノウハウは、お金と違って、人に奪われることはありません。著者は、20、30代の内は、貯金よりも経験や勉強に投資することが重要であると述べています。

 

好きでお金を生み出す「無限ループ」の考え方

著者は「お金は使うと無くなってしまう」というのも誤った考え方だと指摘しています。

なぜなら「無限ループ」の考え方を取り入れる事で、お金を使えば使うだけ、更に収入を生み出すことが可能になるからです。

 

「無限ループ」とは、好きなこと、得意なことにお金を集中投資しスキルを高めることで、収入を得やすくなり、結果、お金が増えていくサイクルをつくることができるという考え方です。

 

好きなことにお金を使う

その分野について知識・スキルを高めていく

それが仕事につながる

得た収入を好きなものに再投資、更にスキルアップし、難易度の高い仕事を受けられるようになる。収入アップ。

繰り返し

 

という無限ループを回していくことで、収入とチャンスが膨らんでいきます。

好きなこと我慢するのではなく、好きなことにお金と時間を投資することでスキルを高め、収入を上げていくという考え方です。

 

更に本書には「現在の仕事が本当に好きなことか」がわかる9つの質問や、フロー状態(物事に真に集中し、没頭している状態)に入るための条件を示し、好きなものを見つけるためのヒントを与えてくれています。

 

 

好きなことを仕事に結びつけるために

好きなことを見つけ、スキルアップしても、それを仕事に結びつけられなければお金にはなりません。

そのためには、自分が好きなこと・得意なことを周囲に知ってもらうことが必要です。(アピール&コミットメント)

「自分は何が好きで、どれだけ得意で、それを活かして力になれます。」と自分のスキルで相手の需要を満たせることを周囲に公表することが重要であると述べています。

 

 

好きなことに再投資する際の7つのルール

著者は、好きなことにお金と時間を再投資するにあたって、7つのルールを提案しています。

中でも僕が腑に落ちたと感じたものを紹介するので、興味がわいた方はぜひ本書を読んでみてくださいな。

 

モノより経験を買う

最新の心理学では、モノよりも経験にお金を使った方が幸福感が高いと判明しているそうです。

確かに高級品や流行のファッションにお金を使い、身につける事で、一時的に承認欲求が満たされ、高揚感を得る事はできます。しかし、自分より高級品をもつ人間は必ずいるので、モノを買って承認欲求を満たすことは永遠にできません。

 

承認欲求を満たすことに躍起になると、好きでもない物に大金を使ってしまう様になります。

 

高額のモノを買う時は、「承認欲求を満たしたいだけではないか」を自問し、自分のスキルや知識を磨くための経験によりお金を使うように心掛けるべきだと説明しています。

 

 

手間を減らし、時間を買う為に使う

1日24時間という限られた時間の中で好きなこと・得意なことに投資するためには、その為の時間を捻出する工夫をしなければなりません。

 

著者は、1日の時間を大きく、「しなくても良いこと」、「やらないといけないが、やりたくないこと」、「やりたいこと(好きなこと・得意なこと)」に分け、まずはやらなくても良いこと(付き合いで行く飲み会)に割く時間を削り、これをやりたことに充てるようにすべきとしています。

 

 

そして「やらないといけないが、やりたくないこと(炊事や掃除など)」は代行サービスを利用したり、アウトソーシングすることで、できるだけ早めに終わらせること。そこで捻出できた時間を更にやりたいことに充て、徐々にやりたいことの時間を増やしていくのが理想だとしています。

 

 

仕事は自分で作りだす

今持っているスキルに組み合わせる事で、スキルが倍増するようなことに再投資していくのも一つの戦略。

例えば「英語が得意」というありふれたスキルを持っている人でも、専門分野の英語を学習することで専門ジャンルに特化した翻訳家になることができますし、英語の他にもう一つ、マイナーな言語を習得することで、トリリンガルの翻訳家になることもできます。

 

再投資してスキルをかけ合わせる事によって、ブルーオーシャンで価格競争に巻き込まれず、自分の仕事をつくることができるようになると説明しています。

 

 

まとめ

今回はメンタリストDaigoさんの「好きをお金に変える心理学」という本を紹介させていただきました。

 

Daigoさんの著作は数多くありますが、僕らが大人になるにつれてどこかに置いてきてしまった「好きなモノへの情熱」、を思い出させてくれるこの本は僕にとって特別な一冊であり、皆さんに激推ししたい作品でもあります。