カリム・ベンゼマのプレースタイルを紹介!レアルの万能型CF
スペインの強豪レアルマドリードで活躍するフランス人FWカリム・ベンゼマ。近年は得点力不足やムラの多さを指摘されることが多いですが、王者レアルで不動の地位を築いたそのスキルは疑いようがありません。
ソラーリを新監督に迎え、復調の兆しをみせつつあるレアル。
今夏チームを去ったロナウドの大きすぎる穴を埋め、エースとして輝くことができるのでしょうか。
目次
ベンゼマのプロフィール
本名 カリム・ムスタファ・ベンゼマ
国籍 フランス アルジェリア
生年月日 1987年12月19日
身長 187cm
体重 79kg
利き足 右
ポジション (FW)
所属クラブ・経歴
1996~2005 リヨン(ユース)
↓
2004~2006 リヨンB
↓
2004~2009 リヨン
↓
2009~ レアル・マドリード
2005年、フランスの名門リヨンでプロデビューしたベンゼマ。
2年目から早速チームの主力に定着し、リヨンのリーグ6連覇、7連覇に貢献します。
フランスで評価を高めたベンゼマ。
バルセロナ、マンチェスターU、インテル、ACミランなど4大リーグの強豪から獲得の動きがあったなか、2009年にレアル・マドリードへ移籍。
加入当初は当時スタメンだったイグアインの壁に阻まれ控えに甘んじていましたが、2010~2011シーズンからストライカーとして覚醒しゴールを量産。
Cロナウド、ベイルとともに形成するBBCは圧倒的な攻撃力を誇り、前人未踏のCL三連覇を達成する原動力となりました。
2018~2019シーズン開幕当初はロナウドが抜けた穴を埋める存在として期待されましたが、チームの不調に引きずられるようにゴール欠乏症に陥ってしまい、ロペテギ監督は退任。
ソラーリ新監督の元で、ストライカーとしての復活が期待されます。
素行に問題!?代表から追放も
欧州でもトップクラスのCFとして知られるベンゼマですが、フランス代表には2015年以降招集されていません。
というのもベンゼマの素行に問題があったとか…。
2010年にはバイエルンの元フランス代表リベリーとともに売春容疑で警察から事情聴取を受けたり、2015年には同代表のマテュー・ヴァルブエナを恐喝した容疑(のちに無罪判決)で逮捕されるなど、何度も警察の厄介になっているのです。
自動車のスピード違反も繰り返しており、以前からプライベートでの問題が話題になっていました。
こうした事態を受けて、ベンゼマは一時フランスサッカー協会から無期限活動停止処分を受ける事態に発展しました。
現在、停止処分は解除されているようですが、彼自身既に30歳であること、国内から有望な若手選手が続出していることを考えると、今後ベンゼマを代表で見られる確率はかなり低いでしょう。
ベンゼマのプレースタイル
ポジションはCF。しかし時にはトップ下のようにパスでゲームメイクしたり、高精度なクロスでアシストもする万能型CFで「9.5番」の選手と評されることもあります。(CFが好む9番とトップ下の選手が好む10番の間という意味で)
自ら得点することもできますが、より得意なのは味方を活かすプレー。特にレアルでは両サイドにロナウドとベイルという得点力に優れたアタッカーがいたので、ベンゼマは彼らのサポートに徹することが多かったですね。
特に上手なのが、味方の為にスペースを作る動き。ベンゼマ絶えず動き、相手DFを引き付けてサイドに流れることで、ベイルやロナウドが中央にできたスペースを活用することができます。
ロナウドもベイルも前方にスペースがあって活きるタイプなので、ベンゼマのこのスキルと非常に相性が良かったですね。
また、ベンゼマとロナウドが最前線で常に裏に抜けるチャンスを伺って動き続けることで、相手もDFラインを上げにくく、相手DFとMFの間にスペースを作ることもできていました。
レアルの中盤が世界最高と評されるのは、ベンゼマの作ったスペースを存分に使ってパスを回せるからという側面もあったのかもしれません。
ベイルやロナウドの影に隠れがちですが、彼らのスピードカウンターについていける足の速さもあります。BBCの高速カウンターはもはや芸術品と言ってもいいレベル。
地味にCFらしからぬ足元の技術やドリブルスキルもあって、まさに万能型と言えるアタッカーです。